交通政策の研究室
交通施策の評価、費用便益、公平性を考える。
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混雑課金の利益は誰に届くのか。公共交通による補償を地域別に考える
ニューヨークの混雑課金を題材に、交通手段と目的地の変化、不利益の分布、運賃・待ち時間による補償を分析する。
Distributional welfare impacts and compensatory transit strategies under NYC congestion pricing ↗歩行・自転車施策の便益をどう読むか――安全、健康、排出を横断した文献レビュー
歩行・自転車を促す施策には多様な便益が報告されているが、その大きさは地域条件や測定方法によって変わる。
The benefits of active transportation interventions: A review of the evidence ↗EVで減る燃料税を、渋滞を減らす道路課金で補えるか
ベルリン広域のシミュレーションで、混雑課金による財源・渋滞・排出量・公平性の変化を検討する。
Fuel tax loss in a world of electric mobility: A window of opportunity for congestion pricing ↗アムステルダムの駐車料金改定と地下鉄開通で、駐車券の購入件数はどう変わったか
アムステルダムの時間別駐車取引を使い、翌週の購入件数の予測精度を比較しながら、料金改定や地下鉄開通の前後に見られた地域別の変化を調べた研究です。
Analysis of the impact of policy measures on parking behavior using interpretable time series models ↗MaaSは移動格差にどう関わるか――実運用を扱う20論文のレビュー
実運用を扱う研究を調べると、MaaSを使うための障壁は報告されている一方、移動格差への効果を判断する証拠は限られていた。
Mobility as a service and socio-territorial inequalities: A systematic literature review ↗カーシェア専用の路上駐車枠の使いやすさは、車保有とどう関係するか
ハンブルクの専用駐車枠利用者を調べた研究では、枠の使いやすさがカーシェアへの評価を介して世帯の車保有と関連していた。
The effects of exclusive on-street carsharing parking on carsharing perception and car ownership: A structural equation modeling approach ↗都市の移動データから社会の違いを読む――文献130本を対象にしたレビュー
都市の移動ビッグデータを使った研究を整理し、研究テーマの広がりと、公平性を考える際の可能性・限界を示した論文です。
Revealing social dimensions of urban mobility with big data: A timely dialogue ↗南カリフォルニアの通勤対策:相乗り支援と帰宅保証は何に結びつくか
南カリフォルニアの大規模事業所では、平均車両乗車人数が高い条件と、翌年にその値が伸びる条件は異なっていた。
Affecting commute mode choice in Southern California: Which employer-based strategies work? ↗走行距離をクレジットで管理したら運転は変わるか――北京とオランダの意向調査
走行距離に応じて使うクレジット制度を仮定した調査では、北京の車所有者はオランダより変更意向を多く示したが、その中には走行距離を増やす回答もあった。
Willingness to change car use under a tradable driving credits scheme: A comparison between Beijing and the Netherlands ↗乗車できない区域への降車は、タクシーの空車走行をどれだけ生むか
ニューヨーク市の緑色タクシーについて、降車後に乗車可能な区域へ戻ると仮定した走行距離を、乗車記録と道路網から推計した研究です。
Spatial regulation of taxicab services: Measuring empty travel in New York City ↗テヘランの車両規制区域で、交通手段と移動時間はどう違うか
テヘランの三つの地区を比べた研究では、車に対する徒歩・公共交通の選ばれやすさも移動時間も、移動目的によって異なった。
Impact of traffic zones on mobility behavior in Tehran, Iran ↗若者の車離れは選択か、制約か――二つの見方から考える交通政策
ミレニアル世代の車離れを一つの傾向として扱わず、都市での交通手段の選択と、車を使いたくても使いにくい状況の双方から読み直す論考である。
A tale of two millennials ↗路上駐車を探す車はどこで増えるのか――英国の自治体担当者10人への聞き取り
英国イースト・ミッドランズ地方の自治体担当者への聞き取りは、路上駐車探しが起こりやすいと考えられる場所を示す一方、問題の規模を判断する記録の不足を浮かび上がらせた。
On-street parking search: A UK local authority perspective ↗交通投資の利益を誰が負担するか――価値還元を財源全体の中に位置付ける
交通施設の利用者だけでなく、立地改善の利益を得る土地所有者や開発事業者にも目を向け、交通財源を整理した特集号の序論である。
Introduction to the Special Issue on Value Capture for Transportation Finance ↗道路費用を地価ではなく推計交通量で分けると? 米国3市・1郡の料金試算
ミネアポリス都市圏の3市と1郡を対象に、土地利用別の推計交通量で交通支出を配分した場合の負担を、固定資産税による負担と比較した研究である。
Economic and equity effects of transportation utility fees ↗駅周辺の開発利益を公共交通に還元する共同開発――土地の所有と取引から見る財源策
駅周辺の土地や開発権をめぐる取引は、公共交通の費用をどこまで賄い、誰に利益と負担をもたらすのか。
Joint Development as a Value Capture Strategy in Transportation Finance ↗渋滞だけを見て交通政策を決められるか――『Gridlock』書評が問う到達可能性と将来像
デイビッド・レヴィンソンによる『Gridlock』の書評は、効率重視の政策提案を一部評価しながら、渋滞以外の課題や長期的な調整をどう扱うかを問い直す。
Review of "Gridlock: Why We're Stuck in Traffic and What to Do About It" by Randal O'Toole ↗道路閉鎖で誰の遅れが大きくなるか――総遅れと公平性で測る重要区間
道路が閉鎖されたときの総遅れに加え、遅れが利用者間でどれほど偏るかを道路区間の評価に組み込んだ研究である。
User inequity implications of road network vulnerability ↗交通施設の改善を「目的地まで行けるか」につなぐアクセシビリティ計画
特集号の序文は、高齢者や移動に制約のある人のための改善を、個々の施設ではなく外出全体から評価する必要性を論じる。
Access, Aging, and Impairments Part B: Accessibility Planning ↗オランダの磁気浮上鉄道4案――地域の雇用増は全国の便益になるか
オランダの磁気浮上鉄道4案を市場のゆがみや地域間の移動まで含めて評価した論文は、追加的な経済便益を計上しても、全案の純現在価値が負になると報告する。
Integral Cost-Benefit Analysis of Maglev Rail Projects Under Market Imperfections ↗
